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2013年8月18日日曜日

イシノマキカワノカミ大学#2に参加してまいりました

Ishinomaki Kawanokami Project様で行っているまちづくり勉強会。

イシノマキカワノカミ大学

に参加してまいりました。
同僚議員と学長から紹介があり、ぜひいかねばと思っていた矢先、都合で出張先がキャンセルになってしまったので急遽申し込ませて頂きました。対応頂きありがとうございます。

「いい風景、地域らしい風景のつくりかた」

をテーマに進士五十八先生の講演です。

IMG 1745

 

テーマからまちづくりの技法的な内容を想像しておりましたが、意外や意外。
先生の経験談から、まちというシステムをどう人間が自然の中に再構築するかを主題に講演くださいました。
踏み込んだ内容では宗教観、政教分離の在り方。戦後日本の東京詣の虚しさ、マスメディア批判など、石巻ではなかなか聞けないお話でした。

興味深いところで、以前、宮脇昭先生がおっしゃっていた瓦礫活用、そして「森」という存在と農村について、まったく同じ内容を、違う言葉でおっしゃっていたのが印象的です。

以下、私見。
「震災という悲劇を乗り越えて、ピンチをチャンスに変えなければならない」 
 私が政治家を志したのも、これが理由です。
デフレ下で日本中が苦しい中、 石巻はつらい悲劇と、再生という大きな大きなチャンス=責任を背負いました。
おそらくは、震災がなくとも自治体として落ち込んでいた中で、その流れを覆す機会を得たわけです。この、ゼロからスタートしなければならないまちづくりという機会は、先進国にあってよほどのタイミングでなければできません。

ダイナミックに、そして未来に誇れるまちづくりにしなければならない、そうしなければ責任を果たしたことになりません。

ですが悲しいことに、被災地の復興が遅れているのが現状です。 
理由はさまざまにありますが、今回の講演を受けてイメージの共有化が出来ていないことが問題のように私は感じました。

こういうまちにしたい。
ああいう都市にしたい。

そういった想いがないまま、二年半。
「都市は文明であり、農村は文化である。今、文明は文化を求めている」
ロハスや田舎暮らしという言葉が一時期はやりましたが、表層の流行ではなく、こころの奥にある故郷を石巻に蘇らせる、今やるべきまちづくりとは精神の再生ではないかと思います。

まちづくりという単語は、ややもすれば都市計画と誤解されがちです。
本質は、そこにどういう文化を形成するのか、暮らしの中でどういう営みが根底にあるのか。そういう切り口もあるのだなとあらためて感じました。
そして、だとすれば我々の求めるまちづくりというものはそう難しくないと思います。
近代的な都市形成もあってもいいでしょう、しかしその軸にある、我々が先祖代々伝えてきた営み、近代化の中で途絶えかけていた営みをもう一度都市に落としこむ、そういったまちづくりを石巻で出来るよう、精一杯活動してまいります。

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